上司である以上、弱い自分を克服しなければ

「いいな」と思われたら押してください。

　 「自分が嫌われたくないから、上司は部下に親切に教え、指示をする」、と組革研で聞いた瞬間、衝撃を受けました。 自分が全くそうだったと気づいたからです。 同時に、自分が以前に作った資料を見せながら 「同じように作って」 と伝え、 「〇〇の本が参考になるよ」 と伝えていた場面がいくつも蘇りました。 １年まえに部下を持ってから、ずっとそうでした。
　 ところが、時に私が指示を出しそびれると、部下は的外れな結果を出していました。 私はその原因は彼らにあると決めつけ、どうしたら自分の問題として取り組めるのかと、勝手に悩んでいたのです。
　 今後は、部下に苛烈な応援をする。 そう決意して職場に戻りました。
　 職場に戻り、さっそく指示することを止め、納期もすすめかたも彼らに考えさせ、任せました。 そしてしばらく様子を見ていると、部下の動きが変わりはじめたのです。 何を求められているかを意識しているのか、課題の内容や目的について話し合う場面も見かけます。 私への相談が少なくなり、代わりに提案を聞く頻度が多くなってきました。
　 彼らの変化を感じる一方で、自分が変わらないことを痛感しています。 どうしても部下に嫌われたくない思いが、根強く残っているのです。
　 最近、部下を持つまえのことをたびたび思い返します。 当時の部長からは報告するたびに尋常でないほど厳しく指摘され、まるで叱責するために報告させているのではと思うほどでした。 隠れて悔し涙を流したこともあります。 当時の私は、見返してやりたい一心で取り組みました。
　 しかし今では、これこそが応援だったと感謝しています。 今後は、私が部下の力を信じ、厳しく応援しつづける。 上司である以上、私が弱い自分を克服してやり遂げなければいけない課題だと思っています。