トラブルがビジュアルでわかるようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　 「対象」 について書いたつもりが、 「対応になっている」 と何度も指摘されました。 そんな私が、一度の現場調査で仕組みがわかるわけがありません。 途中で放り出したくなりましたが、必死でやっている他のメンバーの姿を見ると、止めるわけにもいきません。 雨が降っても深夜になっても、調査に出かけました。
　 しかし、いく度目かの調査を終えて帰る途中、ふとしたきっかけで仮説が浮かびました。 「そうなっているのか！」。 その瞬間、それまで嫌だいやだと思っていた気持ちは吹き飛び、再び夢中で測定しはじめたのです。
　 その体験の後、職場での自分をふり返りました。 昨年から発電タービン制御のアフターサービスを担当していますが、今までの自分がトラブルと聞くと、現場がどうなっているかをあまり意識せず、すぐ対策を考えてしまっていたことに気づきました。
　 と言っても担当現場は遠いため、いつでも調べられるわけではありません。 それでも、組革研後は、現場とほぼ同じ環境を作って、その上で報告されたトラブルを検証するようにしました。 以前も何度かやってみたのですが、手間がかかり長続きしなかったのです。 今後は絶対と決意し、できるだけそれを続けています。 現物ではないものの、それと同じ環境にしたことで、トラブルの仕組みがビジュアルでわかるようになり、以前より深く調べられていると自分でも思っています。
　 私の 「対象」 は、製品を納めている企業だけではなく、それを実際に利用するお客様です。 その方がたがどう使用されているかを見ることはできませんが、この検証を重ねることでトラブルの状況を把握できるようになり、納入先の方がたとのやり取りもスムーズになったことを実感しています。