相手に確実に伝わるようになってきた

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研２日目、午前１時を過ぎてもまだ 「Ｓ－２０」 の仕組みを捉えきれていない私のチームは、現場調査を続けるかどうか悩んでいました。 「こんなに暗い中で短時間だけ調べても何も発見できない」 と私も思いましたが、リーダーに強く迫られて、嫌々ながら調査に出かけたのです。
　 翌朝、調査に出なかったメンバーが仕事から外されたと聞かされました。 「全力投球していない」 がその理由です。 そこまでするのかと驚きました。 しかし次第に、それほどまで全力で 「対象」 に向き合っていたのかと職場の自分をふり返るようになり、そうだとは言えない自分に気づきました。
　 職場で私は、事業部やグループ会社の担当者とともに品質向上の課題に取り組んでいます。 会議の招集や活動状況調査などの依頼のため、これまで何度も彼らにメールを送っていましたが、十分に意図が伝わっていないこともあったのです。 私も今の部署に異動したばかりだったため、前任者のメモや同僚のアドバイスどおりに動き、自分の考えが前面に出ていませんでした。
　 組革研後、自分がもっと深く 「対象」 に向き合わなければと感じ、まず、一緒にすすめている担当者の考えを知ろうと思い立ちました。 そして、出張や会議で事業部やグループ会社を訪問する機会を利用して、担当者に会って互いの状況を話すようにしたのです。 すると、メールのやり取りだけではただの活字としか感じなかった相手の名前を見て、その人となりやイメージが浮かぶようになり、また、いつも同じが当りまえだった文面が、相手組織の状況がわかってくることで、内容も微妙に変えて連絡するようになりました。
　 しばらくして、相手に意図が確実に伝わっていると感じられるようになりました。 「対象」 を知ることで活動が円滑にすすむようになりましたが、これをずっと続けていかなければと思っています。