参加リポート/現場から

「仕事と部下のため」 だけを考えていこうと思っている

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西元直行  マツダE&T R&D業務運営推進部 マネージャー  〔第492回/2016年1月会期「リーダー参加」〕  No.931

  下期 「S-20」 が始まるとすぐ、リーダーはメンバーの様子を見にコースにでかけました。 それまで丸2日間、寝る間も惜しんで 「S-20」 の仕組みの解明に取り組み続けたメンバーの姿を見るためです。
  ところが私はコースに出ると、メンバー参加した頃を思い出し、懐かしく周りを見ているうちに、同行していた他のリーダーと離れてしまいました。 戻った時はすでに、早いメンバーはゴールを迎える時間でした。
  当然、その場でリーダーを解任されました。 それでも、 「迷ったんだから、しかたないじゃないか」 という開き直りが小さくあったように思います。
  独り暗い部屋で自分をふり返っている時、 「お帰りなさい」 の声と大きな拍手が聞こえてきました。 この時ようやく気づかされたのです。 自分には、本気で全力投球しているメンバーが 「対象」 の全てだ。 最後までメンバーを第一に考えられなかった、何と自分は甘えた考えを持っていたのかと。
  職場で私は、課題への対応は素早いと自負し、要領良くやっていると思っていました。 ところがそれは、部下とのやり取りで不明点があってもそのまま流し、波風を立てずに自分の解釈を最優先していた結果なのです。
  組革研であんな軽はずみなことをしておいて、偉そうに言えるはずもありませんが、この体験以降は、 「対象」 は何か、きちんと理解しているか、都合よく易きに流されていないかと、自問自答するようになりました。
  会議において結論が出そうになっても、自分が少しでも疑問に思うことはそのままにせず、必ず投げかけるようにしています。 「今さら蒸し返すのか?」 と、周囲の人たちの顔がそう言っているように見えますが、妥協しないことが最良であると、今でははっきり言えます。 自分があの時向き合いきれなかった、 「対象」 のことだけを考えていこうと思っています。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
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