全力なら、他に不満を持つだけで終わらせていたはずがない

「いいな」と思われたら押してください。

　 タイヤを製造するために必要な部材を作る設備を開発しています。 私が引き継いだ業務の中には遅れているものもありました。 それらは早急にタイトなスケデュールを組まざるを得ません。 それに加えて、昨年末から新たな工程も任されることになった私は、この状況に不満を募らせていました。
　 その頃、組革研に参加しました。 その２日目、日付が変わる頃になってもはっきりとした発見がなく、チーム全員が焦りを募らせていました。 しかしそれから体を引きずるようにして向かった現場調査で、仮説を裏付ける結果が出はじめたのです。 みんなのモチベーションが再び上がり、その後も現場調査をくり返し、 「対象」 に全力で向かっていけました。
　 職場での私は、不満を持ちながらも 「納期を守る＝主体的に取り組んでいる」 と考えて行動していました。 しかし組革研を終えると、 「本当に自分が主体的で全力だったなら、他に不満を持つだけで終わらせていたはずがない」 と思うようになったのです。
　 それ以降、常に前向きに問題を捉え、仕事もすすんで引き受けるようにしました。 上司も頼みやすくなったのでしょうか、仕事の分量は確かに増えました。 その一方で、上司が以前より、私の意見に耳を傾けてくれるようになったのではないかと、近ごろ感じるようになりました。
　 また、データを取りつづけながら案を見直す、そしてこれをくり返す。 この取組みを組革研後に始めました。 現在担当する設備の中に、制御要因効果が不明確なものがありました。 しかし視点を変えながらデータを取り、試行錯誤を重ねることをくり返すと、少しずつ効果がはっきりしてきたのです。 この効果が明確化できれば、設備入替えではなく既存設備の改造で対応できます。 展開期間の短縮や投資抑制に繋がると期待して取り組んでいます。