わからないことを納得するまで調べている

「いいな」と思われたら押してください。

　 上期 「Ｓ－２０」 で迷って走り回った私は、疲れてやる気を失っていました。 しかし、 「 『Ｓ－２０』 についてのわからないこと」 を書き出す目標値を自分で決めるよう言われた時、周りにつられて高い目標にしてしまいました。 最初は目標に全く届かないことがとても悔しく、いつの間にか夢中になって 「対象」 に取り組んでいたのです。 そんな自分に驚きました。 そして、 「 『Ｓ－２０』 は仕事モデル」 と思い返した時に、最近の自分が、仕事の表面的な部分しか捉えないまま済ませていたことに気づきました。
　 職場での自分は、国内外の工場に設備を設計・納入し、各工場の担当者がそれを利用できるまで支援する業務に携わっています。 設備の不具合や不良への対応も担当しています。
　 国内外にある工場から不具合の連絡があっても、離れているため現物を見ることはできません。 そのため、以前に教わったノウハウや知識をもとに、不具合対応をすすめてきました。 くり返すうちにいつしか、自分の業務も表面的な対応になっていたのです。 不具合が起きた原因を自分の推測ですすめた結果、対策を間違えてしまった苦い経験も過去にありました。
　 組革研で 「対象」 の重要さを学んだ今、私も技術者として現物、現場を正しく捉え、不具合原因を究明していなければならないと強く思いました。
　 組革研後に変えたことは、工場で起こった状況を改めて詳しく教えてもらうことでした。 今までは、話を聞いて過去の例が頭に浮かぶと、その時の対策を指示して終わらせていましたが、状況を自分でもう一度なぞり、仮説を思いつくだけ立てて、わからないことを納得するまで調べています。
　 表面的な対応で終わっていた頃より少し時間がかかりますが、本質に迫ろうとしている今のほうが、断然深く仕事に向き合えていると実感しています。