「本当にそれでいいのか？」 をくり返し部下に尋ねている

「いいな」と思われたら押してください。

　 「Ｓ－２０」 は組革研で初めて出会った仕事です。 当然、チームメンバーの誰一人としてわからない状態から始まりました。 にもかかわらず、何百という数のわからないことを各々が搾り出し、それを踏まえて現場で調べ、議論することをくり返していくうちに、その仕組みが次第に明らかになっていったのです。 途中、職場で自分がどう仕事や部下に関わっているのかという場面が、何度も思い返されました。
　 職場で私は、部下の進捗状況を管理し、彼らの質問に適切に答えることが自分の役割だと思っていました。 しかし、わからないことがあると部下はネットでちょっと調べるだけで提案し、私自身もどうすべきか迷っても、 「そんな感じかな」 と自分の経験による知識だけで判断し、彼らにすすめさせていたのです。
　 今までの自分にとっての常識が間違っていたと気づきました。 そして、今後はもっと部下自身に調べさせ、曖昧なまま自分が判断してすすめさせないと決意しました。
　 職場に戻ると、さっそく部下がわからないことを尋ねてきました。 私はまず、 「現状がどうかを調べたか」 と逆に問い掛けました。 改めて彼が調べた後は、 「本当にそれでいいのか？」 をくり返し、さらに 「その結果、自分はどう思うか」 を、必ず聞くように変えました。
　 相変わらず質問に反射的に応え、なかなか課題がすすまないと手出ししてしまうこともありますが、最近では、部下がしっかり調べた上で、自分自身の考えをはっきり言うようになってきたと感じています。
　 部下に強く迫る以上、私も逃げるわけにはいきません。 「易きに流されない」 と、毎日、自分に言い聞かせ、仕事に取り組んでいきたいと思っています。