調べた内容を、報告書に添え書きするようにした

「いいな」と思われたら押してください。

　 「できなきゃできないで、まあいいか」 と軽い気持ちで参加した組革研でした。 「 『Ｓ－２０』 についてのわからないこと」 を書き出す目標数を自分で決めて掲げたものの、内心、やっても意味はないし、できるはずないとも思っていました。 そんな気持ちで目標達成できるはずがありません。 しかし、私の倍以上の件数を書いたメンバーがチームにいたのです。 懸命に取り組んでいる他のメンバーに対して罪悪感で一杯になりました。
　 仲間へのその思いが自分を変え、それ以降は、がむしゃらに 「対象」 を明らかにすることに向かっていくことができました。
　 こうして素直に自分に向き合ったことで、職場をふり返ってみると、 「対象」 を意識しないまま対策を考え、しかも、いつも小手先の案で済ませていた自分に気がついたのです。
　 職場で私は、リトレッドタイヤの技術開発を担当しています。 組革研後は、絶対に 「対象」 を意識してすすめようと決意しました。
　 まず、会議の報告書を作る際は、必ず、 「対象」 にした設備や素材などについて自分が調べた内容を、冊子の冒頭に添え書きするようにしました。 これを始めてみると、何のために何を調べているのかが自分にとっても明確になり、自信をもって仕事をすすめられるようになりました。 これは納期への近道にもなっています。
　 さらに、私の書いた内容をきっかけとして会議の議論が活発になったこともあり、調査内容そのものが全体の開発業務を前進させたこともあります。 自分のために始めたことですが、他にも少なからず影響していることに我ながら驚くとともに、もっと 「対象」 に迫っていくことで、さらに開発業務に貢献していきたいと強く思うようになりました。