参加リポート/現場から

組革研で感じたことを正直にメンバーに伝えた

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門田勝典  マツダ 衝突性能開発部 アシスタントマネジャー  〔第495回/2016年5月会期参加〕  NO.908

  心の健康への関心が高まる中、弊社でも 「心と体の健康づくり」 に取り組んでいます。 2年前に私のグループは部内で最も悪い評価を受けました。 仕事の負担感が高く、職場のサポートが不足しているという結果でした。
  私自身の経験から、 「辛い経験こそが人を成長させる」 という信念を持って業務に取り組み、問題意識を持って動くこと、最後までやり切ることをメンバーに求めてきました。 このため周りの人や上司からは、厳し過ぎないか、負担を掛け過ぎていないかとの声がありましたが、自身の考えを信じていました。 ところが診断結果を知り、今までの信念が揺らぎました。
  納期に遅れそうでも残業を強要しない。 有休は全て認める。 彼らの負担を減らすため、やむを得ずそう変えました。 次第に仕事の遅れは大きくなります。 メンバーの仕事を私が肩代わりするのは当りまえになり、彼らに考えることを強く求めず、すすめかたを細かく指示するようになっていました。
  その頃、組革研に参加しました。 体験後、改めて自身の行動を振り返ると、負担軽減のためにと思ってやってきたことが、結果としてメンバーを道具として扱ってしまうようになっていたのではないかと感じました。
  職場に戻り、組革研の体験を通じて感じたことを正直にメンバーに伝えました。 その上で、 「もう一度、みんなへの接しかたを変える」 と宣言しました。 課題を自分の問題として捉える。 やるべきことはやり切る。
  それから2か月が過ぎました。 途中で大きなイベントがあり、その直前は残業や休日出勤を自主的に申し出る人が増え、無事にそのイベントも乗り切りました。 メンバーの表情からは達成感が感じられます。
  自分事として課題に挑み、その結果で一喜一憂する。 自分勝手な押付けにならずに彼らをどうサポートできるか、今後も闘っていきたいと思います。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

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