答えを聞いて、さらに質問を重ねるようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研２日目、 「今日中に 『対象』 を捉えきる」 という課題を達成するため、何度も現場調査に出かけました。最初は自分が実行する場面を考えた疑問ばかりでしたが、次第に 「どうなっているか」 を意識しなければ 「対象」 は捉えられないと素直に思えるようになっていきました。
　 「Ｓ－２０」 の仕組みがわかってきたように思えましたが、みんなが調べた結果を集めてみると、現場の状況がわかるだけで法則の発見には繋がりません。 結局その日は捉えきれずに終わってしまいました。
　 職場でも私は同じだったと気づきました。 漠然と眺めるだけ、見ていても見てはいなかったのです。 そんな状態をノートの大ざっぱな私のメモがよく表しています。 今まで見たものがあまり記憶に残らなかったのは、 「対象」 をそんな見かたしかできなかったからだとわかりました。
　 組革研後、私は 「対象」 をきちんと見る癖をつけようと、日報に現場や現物の詳細な絵を入れることにしました。 すると、今まで設備や部品を眺めていただけだった私が、絵を書くためにそれらを細かく観察するように変わってきました。
　 しばらくすると、絵がわかりやすいと褒めていただきました。 また、絵にすることをきっかけとして、 「対象」 をもっと知りたくなり、今まで以上に質問するようになりました。 さらに、表面的なことだけを見ていてはだめだと思い、配管を通るエアや油の流れにも着目するようになりました。
　 以前は質問の答えを聞いただけで満足し、それで終わりでしたが、今の私にとって、それは明らかにしたいことの一部でしかありません。 答えを聞いてさらに質問を重ねることもたびたびあります。 今では設備課内だけではなく、多くの現場の方がたにも顔を覚えていただけるようになりました。