この職場は彼らが動かしている、と今はっきり言える

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場は明るく、お互いに何でも言い合えます。 しかし、決まったことには素直に従う彼らは、自ら考えて動くことが苦手のように思われました。 目標数値に届かないこともあり、少し生ぬるいとも感じていました。
　 「指示待ち」 「やり切る」。 組革研を体験して、最も印象に残った言葉はこの二つです。 そして、自ら考えない、生ぬるいと彼らに感じていたのは、それを強く求めなかった自分の問題だったことがわかりました。
　 組革研から戻った私は、４人のリーダーに徹底して迫っていくと決めました。 彼らはこの職場の業務を推進していかなければいけない立場ですが、今までは私が中心となりプロジェクトを運営してきたのです。 その運営や施策立案、実行、そして結果のふり返りまでの全てを、彼らに一任しました。
　 しかしミーティングの場になると、意見や助言がほしいと要望されました。 その時も私は 「任せる」 と改めて伝えました。 そして彼らに強く求めたのは二つだけ、 「決めたことはやり切る」 「自分で考えて動く」 でした。
　 初めのうちは話がまとまらないミーティングをくり返していましたが、とにかく口出しをしないことを徹底しました。
　 ２か月が過ぎた頃、少しずつ成果が表れてきました。 リーダーどうしが議論して現状を分析し、職場の課題が決まるようになったのです。
　 今では、この職場は彼らが動かしている、とはっきり言えます。 リーダーの一人が、 「今まで言われるままやってたけど、今は自分で仕事を創り出せる。楽しい」 と言っていました。
　 残る課題は 「やり切ること」。 以前とは比較にならないほど彼らは前向きになりましたが、数値目標に全員届いているとは言えません。 改めて自分の弱さを痛感し、絶対にやり切らさなければと強く思っています。