個々が力を出し切ってこそチームの力になる

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研で「対象はどうできているか」を調べるため、何度も現地に向かいましたが私は何も発見できませんでした。さらに下期「Ｓ－２０」でもゴールできなかったのです。上期は結果が悪くても、正直、あまり悔しい思いを感じませんでしたが、下期開始まで、チーム全員がそれこそ寝る間も惜しんで懸命に調べ続けました。発見できなかったこと、ゴールできなかったことに悔しさと申しわけなさばかり感じました。タイムアウト後に歩いてキャンパスに戻る途中、ひたすらパートナーに「ごめん、ごめん」とくり返し謝っていたことを鮮明に覚えています。
　職場で私は「生産リードタイム短縮」という課題に取り組んでいます。以前は自分一人だけですすめてしまい、部下に状況を伝えないまま指示ばかりしていました。しかし組革研で、個々のメンバーが力を出し切ってこそチームの力になることを実感しました。部下の力を引出し、彼らとともに取り組んでいかなければいけないと気づきました。
　組革研後、一つの工程に限定して生産時間を短縮するためのミーティングを開きました。メンバーはあまり製造を知らない担当者、オペレーターと私の３人です。やりかたは組革研と同様、個で考えて書き出し、それを一覧して３人で討議しました。その結果、比較的簡単なやりかたで、なんと４時間も作業時間が短縮することがわかったのです。
　しかし私たちの業務範囲だけでは、多少短縮しても目標数字には到底届きません。今後は技術担当にも拡げ、さらに削減数を上げていかなければいけないと痛感しました。この活動をさらに拡げ、どのようにして職場の全員が同じ方向に主体的に向かっていけるか、とても大きな課題ですが、挑戦していきたいと思っています。