仕組みは “現場” でしか明らかにできない

「いいな」と思われたら押してください。

　工場内で製造計画の立案や稼働が遅れた際の調整など、物流に関わる業務を担当しています。これまでビン・缶などが状況によってどれくらい必要かを判断することには注力していましたが、担当外の受注やトラックの手配にはほとんど目を向けていませんでした。
　昨秋参加した組革研で「対象」という言葉を初めて知りました。しかし「対象」を考えようとしても、すぐ対応側から発想してしまいます。さらに「仕組み解明」のためには室内でいくら知恵を絞っても何もわからず、現場に何度も足を運んでようやく少しずつわかってきたのです。職場と同じだ！ ふり返ると、今までいかに机上のみの考えで済ませようとし、「対象」を知ろうとせずにいたことに気がつき、自分のことながら情けなくなりました。
　職場に戻るとすぐ、「１週間物流の現場に行かせてほしい」と上司に願い出ました。それが決まると組革研体験と同じく、「わからないこと」を１００件書き出してから出発しました。机上での１００件はとても大変でしたが、現場に行くとさらに疑問が出てくるのです。自分でも驚きました。そしてもう一度現場に赴く、そういうサイクルができました。
　現場で調べてみると、トラックの場内待機時間を長引かせていたのは、自分が勝手に思い込んでいた製造工程の遅れという理由だけでなく、他工場で製造される清涼飲料の搬入待ちもあることがわかったのです。机上で仕事をした気になり、担当外の仕事に関心を持たずにいた自分が恥ずかしくなりました。入社して１年、「仕事をわかったつもり」になっていたのです。
　現場では自分の想定をはるかに超える問題が発生しており、課題解決に多くの人が全力で取り組んでいます。今後はさらに現場に足を運び、関連する他部署の人たちを巻き込んで課題に取り組んでいこうと思っています。