「服装チェック時、不備があれば言ってくれないのか」(原文のまま)――今月の組革研で出された質問である。質問の主は某販売会社の課長さん。屋外行動での安全のための反射たすきなどを当事者が確かめる際のことであったようだ。たしかに服装の乱れは自分では気づきにくい。しかしそれは、どこまでも自分事だ。それを他者に問うとは。しかも百数十人もの人前でである。
私は「ここは幼稚園ではありませんよ!」とすげなく応えて終わりとしたのだが、これに呼応して思い出したのが、箱根を会場としていたときのことである。一帯は国立公園だが道端に処々樹木の切り株が顔を出している。メンバー参加の一人がそれにつまずいて転び、膝をすりむいてしまった。するとその彼は「ああいうものを、どうして取り除いておいてくれなかったのか」と、サービスセンターに文句を言ってきたのであった。これまた何人かの部下をもつ人である。
人びとのこの種の現象を私は”やってもらう病”と呼んでいる。上の2例は自分の身の安全さえ他に”おんぶにだっこ”というごっつい例だが、類似の症状を今日、至るところで見るのではなかろうか。
げんに、後者の場にリーダーとして居合わせた某化学工業のY工場長は「うちにはそんなのばかりですよ」と言い放っていた。某重工業の現場では、オペレーターたちが「安全は監督の仕事だ」と言って退けているそうではないか。「子ども手当がもらえるから民主党にいれた」なんていうのもこの類か。
なにが、人びとのこのような症状を生み出していくのであろうか。
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