組革研は土曜に閉じるが、その帰途、必ずと言っていいほど思い返すことの一つが上記である。
先週の10月会期のチームリーダー10人中の7人は、「リーダー参加」初体験の、いずれもが日本を代表する大企業の課長クラスの人たちであった。この人たちの今会期での最大体験は、「いかに部下たちの思考と動きの邪魔をしないか」であったことと思う。
邪魔の中味は、何かにつけとにかく、①教えようとする、②説明しようとする、③指示しようとする、④世話をやきたがる、である。自分自身がよくわかっていなくてもだ。そうしないと部下は動かない、動けないと、無意識下で思い込んでいるのであろうが、より根元には、それによる自分満足があるのではなかろうか。これでは部下にとっては、自分で考えようとする、発見しようとする、状況や問題をつかみ取ろうとする、まずは動いてみようとする、等々の「人間力」が働く余地は無くなってしまう。
私はリーダーに事あるごとに、課題さえセッティングできたならば、しばらくは部下がどう動くかを見よう、部下の動きが先だ、それにだめなところがあったらリーダーの出番だ、と口をすっぱくして言うのだが、そうは動けないらしい。彼らの体質が、自動的に①②③④モードにスイッチしてしまうかのようだ。
彼らにリーダーの役割は何かを問うと、部下を育てる、導くだと、判で押したように答が返ってくる。だがその実態は、役割とは逆のことをやっていることになる。来る日も来る日も、答待ち、指示待ちを作りだし、非主体性化への”トレーニング”をやっているわけだ。
企業の中にはこれが蔓延していると察する。このHP上の「一歩踏み出せた/現場から」には、その弱々しさを残しつつも、リーダーによる邪魔から解放されて本来の自分に蘇りつつある部下たちの姿がデイリーに報告されている。
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