朝日新聞の「吉田調書『命令違反し撤退』報道」はあまりにも重大な事件である。なにしろ、原発事故に命がけで戦う人たちを韓国のセウォル号乗組員に等しき卑劣な人間にでっち上げてしまったのだから。海外にまでわたって一時期とはいえ、自国日本人の人格、アイデンティティを踏みつけてしまったのだ。これを当事者たちは「誤報」で済まそうとしているが、私は無意識下での「捏造」だと思う。というのは、同紙によるだいぶ前の沖縄の珊瑚K・Y事件という呆れ果てた完全捏造記事が脳裏から離れないでいたからである。首記が問題化し出したときには、私は、またやったかと思わずにはいられなかった。あの体質は相変わらずだったのかと思った。
今回の事件に関して同社の第三者機関「報道と人権委員会」は「報道後も批判や疑問を拡大したにもかかわらず、危機感がないまま迅速に対応しなかった」と結論づけたそうだ。(同紙14.11.13.)
この事態を朝日新聞社は、外部の識者と称する人たちの発言を取り込み、加えるに社長の退任をもって事をおさめ、同時に体質改善に結びつけるつもりのように察する。不祥事に際してのお決まりのコースだ。この想像が当っているとすればだが、そんな程度のことでは改革はできない。テレビによく出てくる同社の編集幹部の依然としたしたり顔にも、それは色濃く現われているように私には映る。
民主主義社会における改革実現の必要不可欠条件は、みんなの危機感である。同社内には、大小を問わねば「捏造」らしきを含めた「誤報」が山をなしていると察する。社をあげてその”紙上展示会”をやる勇気はないか。私が言うところの「化粧はがし」である。それによって内部の再生力に点火することだ。これこそが、読者の信頼を回復し、社内の危機感を共有する唯一の途であると確信してやまない。
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