キャンパスリーダーの独り事

「共育」
――横から目線の組織化・4  No.177

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  「横から教える」 に気づいたほぼ40年まえ、間違いないと思う一方でわずかながら不安もあった。 そんな頃である。 「教える」 というテーマで3人が一人ずつ体験談を話すシリーズがNHKテレビで放映された。 そのうちのお二人の話が私のそれと同じであるのに驚いた。
  一人は長崎県佐々町にある 「なずな園」 園長の近藤原理さん。 同園は、長崎純心大学教授の近藤さんが夫人と共に自宅を開放し、身体障害者と生活を共にしている施設である。
  同園に、食べものを前にすると緊張して、自分の手でそれを口に入れることのできない健ちゃんがやってきた。 何とか自力で食べられるようにしなければと近藤夫妻はがんばるのだが、その努力は徒労に終わる。 やむなく夫妻は、彼に食べさせるのを横の仲間に託してみた。 数か月が過ぎた頃である。 健ちゃんは自らの手で食べものを口に運び始めたのであった。
  この種の数々の体験から近藤さんは、 「『教育』 とは 『共育』 です」 と言い切っていた。
  もう一人は 「伸学社」塾頭の入江伸さん。 同塾は、東大への進学率1、2を競う当時の灘高、ラ・サール高への高い合格率を誇る学習塾であった。 その全盛期に私は、入試を少年期の一人ひとりの課題として捉え、それを仲間と共に達成していくという考えかたに興味をもって、入江さんを訪ねたことがあった。
  その時の入江さんの 「どの子の隣に座るかで、その子のここでの運命が決まる」 という言葉、そして、塾生を3、4人の小グループに分けて、グループ間で互いに試験問題を作成し互いにそれを解いていくという、塾生どうしを横にぶつかり合わせていくいきかたに、強く共感したことを想い出す。
  (『人を人として』 第七章一より抜粋、少し加筆)

17.2.13.

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