キャンパスリーダーの独り事

余人を以って代えがたい “鬼”
― リーダーの構え(2)  No.149

149CL.jpg
  “仏” のリーダーほど、部下に受けがいいことは言うまでもない。 「いい〇長さん」 である。 “鬼” は、部下にとってきつい。 自分にとってはなおきつい。 部下を追い込むことは即、自分を追い込むことであるからだ。 鬼だけでは、自他ともにぎすぎすとして辛い。 しかし私は、仏は年寄りと子ども向けにして、大人に対しては、とりわけ組革研では鬼に全力投球している。
  仏は無用だと言っているのではない。 人びとに好かれようとして偽仏をやってはいませんか、と言いたいのだ。 説教をもって追い込むの代りとし、部下と自分自身を易きに流してはいませんか、と言いたいのだ。 鬼になる勇気を持とうではないか、と言いたいのである。
  念を押しておきたい、 「人を人として」 の鬼であることを。 突き詰めて言えば、 「仏の心を求道する」 が故の鬼だ。 「人を道具として」 の、部下の心をうまく “操縦” していこうとする管理の姑息な鬼、自分は安全地帯に身を置きながらの鬼では、部下は、辛く、苦しいだけだ。
  リーダーは部下に、やらずともよい、できない理由を見つけさせていてはならない。 言い訳を言わせていてはならない。 追い込んで、それと闘わせなければならない。
  そうしなければ、部下がかわいそうだ。
  自分で自分を追い込むのは大変である。 そうできる人はきわめて限られる。 組織とは何とありがたいものだろう。 “上” という人間が存在するからだ。 その上が 「人を人としての鬼」 ならばだが。 人びとにとって、 「追い込んでくれる上は余人を以って代えがたい」 存在なのである。
  ここで企業人から疑問が出されてくる。 その一は、そんなことをしたら部下が 「うつ状態」 にならないか、辞めやしないか、である。その二は、部下に嫌がられないでそうするにはどうしたらよいか。 その三は、鬼と仏のバランスは七三か六四かである。 いずれもが、そうなったら自分が困るという自己防衛から発するもののようだ。
  これらに対しては来週とする。
  ( 『人間力』 第七章六より抜粋にごく少し加筆)

16.7.2.

脱・「三逆リーダー」
新着 記事・お知らせ
  • 2019.07.04        

    なんとかして打開策をみつけなければ...

  • 2019.07.03        

    わからないことを自分の力で明らかにしていく...

  • 2019.07.02        

    自ら現場へ足を運ぶようになってきた...

  • 2019.07.01        

    どうしたら彼らがもっと力を発揮できるのか...

  • 2019.06.28        

    「一覧一望」を習慣づけるようにしている...

  • 研究会へのお申込み
  • デイリーメール 登録・変更
  • 組革研スケデュール
  • 組革研アーカイブ
パンフレット・発行物のご案内
  • 脱「三逆リーダー」

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 「個全システム」によるミーティング革新

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 不感症体質に挑む「人間力」全員経営

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 経営の創造

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 第3の組織論

    小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力をフリーズさせているものの正体

    藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力―そこにどう火を点けるか

    藤田 英夫 (著) NTT出版


  • 人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの

    藤田 英夫 (著) PHP研究所


  • 「状況」が人を動かす―管理からリードへ

    藤田 英夫 (著) 毎日新聞社


ページの先頭へ

組織革新研究会について

組織革新研究会の5日間