キャンパスリーダーの独り事

組革研のルーツを今さら思い知る  No.92

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 このアイディアは組革研を知るあるベテラン編集者から持ち込まれたものであった。このアイディアとは、先にマネジメントセンターからご案内した下記の「組革研3部作」を指している。



 1)のソニー創業者・井深さん、「未来は自分たちで創り出していく」と言い放ち、げんに”世界”を変えてこられた。他面では「人以外は付け足しだ」とまで極言しておられる。それらの輝かしい『語録』である。
 2)は、1)の姿形をソニー内で最も色濃く現わしていた厚木工場大変革のドキュメントであり、50年ちかくもまえに発刊されて50刷りを重ねた、わが師・小林茂先生の代表作『創造的経営/その実践的探究』の復刻版である。日本のマネジメントの欧米への”輸出”の第一号ともなったものである。
 3)は、1)の血を受け継ぎ、2)の大変革を”種火”と同時に「たたき台」として、ソニーの外において今なお前進し続けている組織革新研究会の今がもたらすものの中味である。私の最新の著作『人間力/そこにどう火を点けるか』のハンディ版。
 25年もまえだっただろうか、実はある経営者から同じご提案をいただいていた。だが、その頃の私はその気にはなれなかった。二つの理由からだ。一つは、ソニーが海外では日本国の代名詞にもなるほど繁栄をきわめていた時代、組革研はソニーを利用しているなどと思われかねなかったから。もう一つは、たった今の私ほどには、組革研精神は井深魂を一にしているという意識が薄かったからであった。
                  □
 『井深語録』の編修は、ソニーと井深亮さん(大さんのご子息)の全面的ご協力によって、資料を根こそぎ集めることから始まった。その中からの精選の労は、10人の組革研関係者に背負っていただいた。その中の一人に、私が望んでわが子が加わっていた。
 わが子が選んだ「語」を妻に見せた。妻は一気に読み終えた。そして発した一言は「父親の影響ってこんなに強いのねぇ」であった。10人による「語」を見たマネジメントセンターの一宮という女性は「キャンパスリーダーの言葉と見間違えながら読んだ」と言う。
 この二人の言に端を発し、10人の選者による「語」をさらに100に絞り込む過程を通じて、私は、組革研のルーツはかつてのソニー、即ち井深大さんにあることを強く意識することとなったのであった。敬ってやまない今は亡き井深さんから、私は限りなく大きなものを頂いていたことを、思い知ることとなったのであった。今さらである。
                  □
 自画自賛をすれば、この「組革研3部作」がこの国の「今を変える」に寄与しうることを確信してやまない。

15.4.12.

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