お客様をよく知ることが受注増につながった

「いいな」と思われたら押してください。

　私は発電プラントの機器配置や配管ルートの設計を行っております。お客様から依頼のあった図面の修正や関連資料の作成が主な仕事です。
　組革研に参加するまで、お客様がどのような目的でそれらを発注したのか、また、他の図面にどのような影響があるのかを気にしたことがありませんでした。不明な点は作成し始めてから確認することが多かったため、材料の手配など関連する他の作業に影響を及ぼし、工事が遅れてしまうことがありました。
　そんな中、組革研に参加して体験した現地調査では、何度も現場に出向いて念入りに調べ、やっとの思いで「Ｓ－２０」の仕組みを明らかにすることができました。そのとき、これまでの自分はお客様のことをこれほどまでにわかろうとしただろうか、と気づいたのです。お客様からの依頼は、まずどのようなことに困り、何を求めているのかを明らかにすることが仕事の始まりなのだと思いました。
　組革研から戻ってからは、作業を開始する前に、自分がその内容をきちんと理解しているのかを念入りに確認しています。わからないことが出てくると、お客様とのメールのやりとりをさかのぼり、図面の作成・変更の依頼をされたときの状況を調べるようにしています。そのことによって、不明な点が出るたびに小出しに質問するなどの無駄な時間が省け、作業を短縮することができました。
　最近になって、お客様から「よく見てくれている」「レスポンスが早い」というお言葉をいただくようになりました。そして、新たに関連図面の修正もご依頼くださるようになり、自分が担当する業務量が受注全体の１０％程度までアップしました。