自分が変わることからがスタート

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研の最終日、職場に戻って「明日からこれに挑戦する」こととして、「部下どうしで意見をぶつけ合わせてみたい」と書いて貼り出すと、チームメンバーから、驚いた表情で「本気でやろうとしているの？」と言われてしまいました。過去の自分を見透かされたようで、自分が変わらなければ何も変わらないとの思いで、職場に戻りました。
　私は総務課に所属しています。昨年より、業務のムダを排して生産性を２倍にする活動が全社でスタートし、私が自部署の推進リーダーを務めています。上期は効果の大きい案件が多かったため、順調に推移しましたが、下期は伸び悩んでいました。その理由は、部下たちが自分の仕事を増やしたくないと考えて、本気で取り組まなかったからだと思いました。
　そこで、全部署の達成率の実績をグラフ化してみると、総務課だけが目標を達成していなことが一目でわかりました。合わせて、自分の業務以外のことで問題と思うことを３０件、付箋紙に書いてくるように指示しました。自分では気づけない点を他者の視点から指摘してもらうようにしたかったのです。これまで改善策提案を１件提出するだけでも精一杯だった彼らでしたが、目標値まで遠いグラフを見て尻に火がついたのか、空き時間を利用するなどして期限通りに提出してきました。
　紙を貼り出したボードを囲み、部下どうしで論議させると、「それってどういうこと」「なんのためにやっているの」などとやり合っていました。
　中には、「同じ内容の問合わせで席にいないことが多い」などと私への指摘もあり、自分は当りまえと思ってやっていることに、いくつも問題があったと気づかされました。
　まずは、自分が変わらなければと改めて思いました。