参加リポート/現場から

自分たちは受け身だった

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伊藤喜也 リコー・IJ事業部・TS統括室・グループリーダー 〔第466回/2012年10月会期参加〕  NO.576

 新規事業推進の一環で産業用途のプリンターの開発をしています。
 組革研に参加して2年以上経ちますが、それ以来、部下を「対象」に向き合わせることで、受け身の姿勢がなくなってきたと感じていました。
 ところが、社員を対象とする「職場の満足度調査」で、他の部署に比べて低い結果となりました。モチベーションを上げようとして危機感を煽りすぎてしまったのだろうか、成果が出ないことでメンバーが自信を失ってはいないかなど、一人で思い悩みましたが答は出ません。
 そこで、これを機会にメンバーたちが本音を出し合える場をつくろうと考えました。
 組革研でやったように、まず「職場で問題と思われること」を紙に書かせてからグループに分けて話し合わせました。その後グループどうしでの論議を行うと、「個人行動ばかりとる人がいる」「他人の課題には無関心」「年度方針はいつもトップダウンだけ」などの本音が出されました。最初は本音で話すことに抵抗があったようですが、慣れてきたらいい刺激に変わったと言っていました。
 最後に彼らが問題としたのは、自分たちの受け身の姿勢でした。改善への思いはあっても、だれもアクションを起こしていなかったことです。
 私は満足度調査の低さを自信喪失などと考えていましたが、確実に彼らは自分の問題と捉えていました。彼らの思いを引き出せず、受け身にさせていたのは自分だったと気づきました。
 その後、年度方針の具体化を部下と一緒に行うことにしました。その結果、部署の目標と施策を充実させることができたと思います。彼らの積極的な姿勢に、今までにない手ごたえを感じました。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

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