部下の成長のために、自分こそ変わらなければ

「いいな」と思われたら押してください。

　私の部署ではリリースしたソフトウェアの不具合などの修正を担当しています。最近、納品後に同じような不具合が生じたり、計算式を間違えて修正するなど今まで起こったことのないようなトラブルが発生しました。
　それは、サブ的な役割だった部下が担当者の異動によって主担当になったユーザーのプログラムで起こっていました。話を聞いてみると、修正後のチェックをせずにリリースしたり、依頼された箇所だけしか手をつけず、他の同じようなところを見ていなかったことがわかりました。本人は通常業務に追われて時間がない、の一点張りです。
　何度も話し合いましたが、一向に変わりません。そこで組革研で体験した「横どうしでのぶつかり合い」にかけてみることにしました。同じユーザーを担当しているメンバーどうしで今起きていることを共有し、不具合を防ぐためのミーティングをさせました。
　すると他のメンバーの反応が予想外に厳しく、「ここはこうしなければいけないのではないか」、「ここはどうなっているのか」など矢継ぎ早の質問に部下は窮してしまったのです。
　最初は口を挟まずに様子を見ていたのですが、さらなる質問が噴出したため、見るに見かねて彼のフォローをしてしまいました。彼は厳しい表情ながらもみんなの気持ちを受け止めていたようでした。
　後で「どうして本人ではなくリーダーが答えるのですか」とあるメンバーから指摘されてしまいました。その言葉を聞いて、部下をこんな状態にしていたのは私だったのか、と気づかされたのです。
　今まで自分を安全地帯において、部下のせいにばかりしていた自分こそ変わらなければならないと痛感しました。