自分から求めることで一歩前進した

「いいな」と思われたら押してください。

　私は、船舶の定期点検の際に、燃費改善と環境規制適合をはかるディーゼルエンジンの改造提案を作成しています。
　いままでは上司から指示された改造方法に沿って計算してまとめるだけでした。経験が浅いため納期に間に合わないこともありますが、そんなときは上司が何とかしてくれるだろうと思っていました。
　組革研に参加したときも、チームで立てた数値目標は自分が未達成でも他のメンバーがやってくれるだろうと、人に頼ってばかりの自分に気づき、これでは「いけない」と痛感しました。
　職場に戻り、組革研で行ったように、まずは仕事の対象を自分から求めて明らかにしようと考えました。そこで、運航されている船速やエンジン負荷を調べることにしました。初めての挑戦でどうしていいのかわかりませんでしたが、何とか営業部に頼んで調べることができました。
　そしてわかったエンジン負荷や燃費効率からエンジン性能の設定を割り出しました。
　その上で、過去の改造事例を数多く調べていくと、「どうしましょうか」としか言えなかったことが「こういう改造ができるのでは」と、少しずつ提案できるようになってきました。
　しかし、数千万円の費用を３～４年で回収できる案は考えられても、「回収期間」をもっと短くというお客様の要望には応えられません。さらに、改造提案は試算なのですが「効果を保証してほしい」と求められることもあり、なかなかうまくいきません。上司に「こんな提案ではだめだ」と言われることもまだまだありますが、なんとかお客様に最善の提案ができるように前向きな気持ちになってきました。