納期管理を一人で抱え込んでいた

「いいな」と思われたら押してください。

　船舶機器の図面作成を担当しています。
　自分で作成するとともに部下たちにも担当を割り振り、一つ終わるとまた次の仕事を渡すというすすめかたをしていました。部下たちは渡された仕事を納期どおり淡々とこなしてはいましたが、部署が抱える仕事の状況についてはほとんどわからない状態でした。私は、納期が苦しくなったら自分がやればいいと考えていましたが、実際には他の仕事もあってうまくいかず、納期を先延ばしにしてしまうことがよくありました。
　組革研から戻ると、上司の助言で納期一覧表を貼り出すことにしました。
　隣に貼ったカレンダーに転記すると納期が重なる時期がひと目でわかり、仕事を割り振る際、それを基に優先順位をつけて日程調整ができるようになりました。
　ところが、今度はその調整作業が負担となり、私自身の図面作成が滞るほど手一杯の状態になってしまいました。納期もこれ以上は先延ばしできない状況で、行き詰まった私は、朝礼や日々の会話で「今、納期が集中していて苦しい」と部下たちに正直に伝えました。組革研で他のチームメンバーと常に状況を共有し合ったことを思い出したのです。
　すると、部下たちがカレンダーの納期を見て「今の作業終了後にこの作業をしようと思いますが、他に優先作業はありますか？」と聞いてくれるようになってきたのです。
　私は、納期管理を一人で抱え込んでいたのが間違いだったことに気づきました。リーダーだからみんなを引っ張って行かなければいけないと考えるばかりで、部下たちの力を信じていませんでした。
　状況を共有することで動き出してくれた部下たちに感謝するばかりです。