参加リポート/現場から

職場全体でロボット症から抜け出す

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奈良部幸子 キリンビール取手工場・品質保証室・係長 〔第481回/2014年9月会期参加〕  NO.509

 品質保証室で取り組んだ業務内容は「技術報告書」としてまとめます。以前は当然のように社員が作成していましたが、私は組革研での経験から「自分の仕事なのだから担当者が報告書作成までをやりきるべきだ」と考え、たとえ契約社員であっても任せることにしました。
 実際にやってみると、進捗は思わしくありません。メンバーの状態をチームリーダーに聞くと「やったことのない仕事なのだから、きちんと方向性を示してあげないと無理だ」という答が返ってきました。私は「方向性を示す」という言葉が気になりその意味を聞いてみると、彼女は報告書の大まかなあらすじまで示すことを考えていました。
 私は「それは方向性ではなく答そのものだから、担当者の仕事じゃなくなってしまう。そこまで伝えなくても絶対できる。納期を決めてやらせてみよう」となかば強引に指示しましたが、彼女は納得いかないという表情でした。
 その後、進捗を覗きに行くと、契約社員のメンバーは「大変だ」とか言いながら、その傍らには何かの裏紙に手書きでびっしり書きこんだメモが置かれていました。たぶん家で考えてきたのだと思います。そして、納期どおりに報告書を仕上げてきました。
 それを見ていたチームリーダーも、「とても良く書けていた。何も言っていないのに、やればできるんだね。びっくりした」と嬉しそうに話してくれました。また、いつも人を頼りがちな別のメンバーも「そんなの聞いたら、自分もやらなくちゃいけない雰囲気だね」などと言いながら、ちゃんとやりきってきました。
 先に組革研に参加した上長の取り組みに始まり、職場全体でロボット症から抜け出す道が見えてきた気がします。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
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脱・「三逆リーダー」
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