メンバーが動き出して目標達成に近づいた

「いいな」と思われたら押してください。

　ビールや発泡酒を６缶パックなどに包装するラインで仕事をしています。
　求められた製品を確実にお届けするため、稼働率の目標は９１％です。しかし、不具合発生によるラインの停止時間を短縮できず、今年１月以降は平均８０％に留まっていました。
　私は、自分がメンバーの先頭に立って一生懸命考えれば改善できると思っていました。頻繁に止まる設備で問題がありそうな箇所を指摘し、メンバーに対処法を事細かに伝えて保守させていました。
　ところが一向に改善せず、「私の説明が下手なのか、メンバーが悪いのか」などと悩んでいました。さらに、メンバーが私のやりかたに不満を持っていることがわかり、私は落ち込むばかりでした。
　そんな中、９月から取り組むことになった「稼働率向上プロジェクト」のため、組革研に参加しました。目から鱗が落ちるような体験をし、私はメンバーたちが自ら考えて動く職場にしなくてはいけないと気づきました。
　まず、普段から改善意欲を見せていた若手メンバーをプロジェクトリーダーに抜擢しました。彼らは初め、先輩たちの前で自信なさげでした。しかし、メンバー全員に「ラインにどのような不具合が起きているか」を書き出させて貼り出し、そこから問題解決の糸口を掴むと、誰がいつまでにどんな対応をするのかを決めて動き出しました。
　また、職場全体で不具合の状態を共有すると、次第にメンバー各自が解決に取り組むようになり、稼働率は９月に８６％、１０月は８８％と改善して、目標の９１％に近づいています。
　職場では「行動すれば変わる」「もっとできる」といったメンバーの声が聞かれるようになり、この動きをさらに拡げていこうと考えています。