後輩が自分の力で動き出した

「いいな」と思われたら押してください。

　提携企業の名前を冠したクレジットカードの新規会員獲得や既存会員の利用促進のためのキャンペーンを立案、実施しています。
　後輩から相談を受けると過去の経験などからアドバイスをし、後輩はそのとおりの内容を盛り込み企画案を仕上げるということがよくありました。
　組革研に参加すると、「上司の事細かな指示が部下の考える機会を奪う」という話を聞き、自分も後輩に考えを押し付けて彼の成長を邪魔していたのではないかと思えてきました。
　職場に戻ると、「自分はもう手を出さないので、一人でキャンペーンを立案するように」と後輩に伝えました。
　私が何もしないことに不満や不安を感じるのではないかと心配しましたが、彼は予想に反して意欲的な表情で「考えてみます！」と答えてくれたのです。
　その後、きちんとすすめられているか、困っていないかと心配になり、途中でどんな状況かさり気なく聞いてみると、彼はすでに骨子を決めていました。その内容は、これまで私が教えてきたような提携企業担当者の目を意識したやりかたではなく、カード利用者がキャンペーン内容を見たときに好意的に感じるかを重視した内容になっていて、後輩なりの考えが打ち出されていることに驚きました。
　その案が会議で承認を得ると、彼はこれまで以上にキャンペーンの動向に注力するようになり、状況説明を求められたときも自信を持って上長とやりとりをする姿が見られました。
　自分の力で動き出した後輩の姿に、私も負けてはいられないと、提携企業にもカード利用者にも貢献できる企画を日々考えています。