「自分の仕事はここまで」を止める

「いいな」と思われたら押してください。

　自動車関連製品の部品調達を担当しています。
　コストダウンの一環として部品調達先の海外への切換が自部署の課題になりました。しかし、共同ですすめるはずの他部署がなかなか協力してくれず困っていました。その部署にとって海外調達が課題として位置づけられていないこともあってか、打ち合わせで決めたことを「まだやっていない」「忘れていた」と反故にされるのがあたり前になっていました。
　自分ではどうすることもできず、半ば諦めた頃に組革研に参加しました。
　困難な状況をチームワークで乗り切りゴールした時の感激は最高でしたが、同時に、チームを支えるのはあくまでもメンバー個々の「やりきる」という意識だと強く感じました。そして職場での自分を振り返ると、海外調達の課題がすすまないのを他部署のせいにして、「何とかしなければ」という必死な思いがなかったことに気づいたのです。
　職場に戻り、行き詰った状態を何とか突破できないかと考えていると、たまたまその部署に組革研体験者がいることがわかり、藁にもすがる思いでその人に話しかけてみました。組革研での体験をひとしきり共有した後で、海外調達の課題について相談すると「自分からも話してみるよ」と言ってもらえたのです。
　その後の打ち合わせで”まだやっていない”のは変わりませんでしたが、聞いてみると「その件は実施中」とか「もう少し時間をください」と返ってくるようになり、少しは前進したのかなと感じました。
　本気になって動き出してみたら、自分の仕事はここまでという無意識の線引きが取り払われ、目の前が開けてきたように感じます。課題はまだまだ山積みですが、もっと必死になって一歩ずつ前にすすもうと思っています。