メンバー個々の力を集めて結果を出した

「いいな」と思われたら押してください。

　ミクロン単位、ナノ単位での超精密加工を行う装置を製造しています。
　このところ厳しい納期での依頼が多く、結果として納入後に修理や調整が必要になることが頻繁に起きていました。
　そのたびに、製造技術や組立仕上げを担当するメンバーから「俺はこう思っていた」、「前から言っていたのに」という声が上がり、各々がいろいろな改善案を持っていることはわかっていても、それを上手く生かすことができていないと感じていました。
　そんなときに参加した組革研では、チームミーティングでメンバー一人ひとりが紙に書いて貼り出しそれを全員で見るというすすめかたでした。自分で気づけなかったことがたくさん出され、チームとして個の力を引き出していることを感じました。
　職場に戻り、このやりかたで新しい装置の開発をすすめてみることにしました。部署の全員を集め「問題だと思うことを紙に書いて貼り出してもらいたい」と伝えると、みんなも何とかしたいと思っていたのか「やりましょう」「たくさん書きますよ」とすぐに取りかかってくれました。
　担当者以外のメンバーからも問題が出され、貼り出した場所で互いに意見を交わすことで自然に共有化できました。
　自分で出した問題が含まれるためかみんな必死で取り組むようになり、開発が一気にすすんで厳しい納期に間に合わせました。そして完成時には「これなら大丈夫」という手応えがあり、納入後に大きな手直しをすることはなかったのです。
　みんなが自分事として取り組むことで、チームとしてすごい力を発揮できるのだと痛感させられました。