危険箇所を職場全員のものに

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研から戻った直後、ギフト製品の箱詰作業で入社して間もないパート社員が製品とライン機器の間で指を挟む災害が発生し、すぐに防止策を講じました。
　しかし、果たしてそれだけでいいのかと改めて作業場を見回してみると、段差、ローラーへの巻き込まれ、フォークリフトの導線など、放っておくとまた新たな事故に繋がりそうな箇所がいくつも目に入ってきました。
　これまで、災害発生時には問題箇所だけに対応し、他の部分は従来のやりかたのまま済ませていました。しかし、組革研で「対象を明らかにしてから対応する」ことが重要であると気づき、この機会に危険箇所を徹底的に調べることにしました。
　まず、協力会社も含めた職場の担当者を集め、作業場で危険と思われる箇所をできるだけ多く書き出させました。すると何と３００か所以上も挙げられました。
　次に、それをみんなで見ながら特に重大災害に繋がりそうだと思われる５か所について対策を出し合い、すぐに実行しました。例えば人とフォークリフトの接触回避についてはこれまで注意喚起だけで済ませていましたが、作業範囲に移動式の仕切りを設置しました。
　その後、さらに残った危険箇所をどうするかという議論になりました。すると驚いたことに、我われ正職員からの指示で動くばかりだった協力会社のメンバーが、危険箇所の写真を添えて資料をつくり毎日朝礼で全員に説明すると宣言してくれたのです。
　彼らが自ら動いてくれたことに感謝するとともに、これまでの仕事のすすめかたを見直さなくてはいけないと痛感させられています。