自分で成長の機会を捨てていた

「いいな」と思われたら押してください。

　「Ｓ－２０」についてわからないことを書き出す課題で、高い目標件数をチームで決めました。「何とかなるだろう」と始めましたが、書いていくうちに「これは無理」と感じ、いつの間にか諦めていました。
　その後、残業をくり返して何とか達成はしましたが、この体験で、普段から少しきつい状況になるとすぐに限界と考えて先へすすむのを止めていた自分に気づかされました。
　入社して３年。最近になって新製品の設計を任されるようになりましたが、「初めてだから自分には無理」と考え、先輩が設計したものを流用していました。設計意図もわからないままで先輩以上の設計になるはずもなく、自分で成長するチャンスを捨てていたのです。
　職場に戻り、流用した設計が妥当かを、特に部品どうしが近づき過ぎていないかという基準で評価してみました。調べていくと、わからないことが山ほど出てきて、部品メーカーにも直接確認しました。結果として、その設計は製造工程での作業性についてまで良く考えられたものだということが確認できたのです。
　調べる中で、なぜこの部品でなければいけないのかということを考えるようになり、お客様から求められていることがわからなければ、最適な部品を選んで設計することはできないとも感じました。
　何も考えずに流用し続けていれば、わからないことをわからないまま終わっていたのだと恐ろしくなり、その後は少しでも疑問に思ったことはメモに取って調べるようにしています。
　現在は、先輩の設計意図を理解したうえで、社内でまだ事例がない技術を何とか一つだけでも取り入れられないかと悪戦苦闘しています。