商品開発をやり遂げた

「いいな」と思われたら押してください。

　商品部に異動し、自社ブランドのパンの開発を担当することになりました。３年前、組革研で「対象」を捉える大切さを学び、常に意識してきましたが、この体験を活かして商品開発に挑戦したいと思いました。
　異動する前までは新入社員として店舗勤務にあたっており、お客様の様子や顔の表情をよく見ることで何を求められているのか掴もうとしていましたが、それはあくまでも自分のいた店舗でのことです。
　今、お客様の状況を掴むためにはどうしたらよいか。迷いましたが、全店舗の売り上げデータや、マーケティング部からのデータを基に調査をすることにしました。
　するとお客様の来店数が伸び悩んでいることがわかりました。一方で２０代から３０代の女性のお客様が、固定客層として常にお店を支えてくださっていることもわかりました。
　大切な固定客層に歓迎され、新規顧客の獲得にもつながる目新しさを持つ商品を作りたい。考え抜いた結果「ご当地キャラ」を起用した、パンの共同開発の企画書を書き上げて上司に提出しました。
　最初は前例がないと強く反対されましたが、対象となるお客様像についてできる限り浮きぼりにした資料を作り、それにお応えする商品を作りたいんですと訴えると、なんとかゴーサインをいただきました。
　結果的には通常の新規商品の２倍の売り上げに達し、ホームページやツイッター上で、お客様から「絶対買う」「駅に行ってみます」と多くのコメントをいただくなど、大変な反響がありました。
　今回の一件以降、新しい企画に対しても上司に話を聞いていただけるようになり、少しずつ任せていただくことが増えてきました。