共同作業の一体感

「いいな」と思われたら押してください。

　１課と２課が統合されたばかりの土木建築部で、見積もりの精度の向上に取り組むようリーダーを任されましたが、どんな改善を行うべきか悩んでいたとき、組革研に参加しました。
　職場に戻るとすぐにメンバーを集め、見積もり作業の内容を「一覧一望」しました。
　すると、元の課によって見積もりのやりかたが違ったために金額に幅が出ていたことや、基礎、梁、柱といった部材の選定も各自が自分の経験から行い、これで本当にいいのかと迷っていたこともわかりました。
　短い納期の中、受注工事を抱えて進めるためになかなか精度を上げられず、みんな困っていたのです。
　それまで改善活動と言えば業務外のことと、なかなか熱が入らない状況がありましたが、このときは違っていました。自分も困っていたんだと話が盛り上がり、テーマがスッと決まったのです。見積もり手法の標準化を追求することになりました。
　普段は自分のやっていることをなかなか表に出すことはありませんが、毎週ミーティングを開くと、メンバーそれぞれが過去の見積もり書を持ち寄り、自分はこうしていた、ここはもっとこうしたらよいのでは、などと活発に意見交換をしていました。
　時間が経ってくると多忙を理由にミーティングを欠席する人も出てきましたが、自分たちのためにやっていることなんだ、見積もり作業が絶対に良くなる。一緒に作っていこうと迷いながらも訴えると、何とか時間を見つけては参加してくれました。
　最後まで全員でやり遂げ、標準フォームは完成しました。