担当してきた設備のことをわかっていなかった

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研の「Ｓ－２０」で、私は道に迷いタイムアウトになるまで右往左往していました。深夜まで現場調査をくり返し「Ｓ－２０」という対象がどうできているかをわかったつもりになっていましたが、実際には十分解明できていなかったのです。
　私はタイヤ工場で製造工程の管理・品質改善を行う部署に所属しています。組革研から戻ったある日、設備トラブルが発生し、視察に来た上司から質問を次々に投げかけられました。「この動力源は？」「この部分の径はどの類似設備も同じ？」「この数値は何を示している？」。
　「確かこうだったと思います」と自信なく答えたり、全く答えられないことがボロボロ出てきました。自分の「対象」である担当設備についてわかったつもりになっていたことが露呈したのです。
　一からやり直さなければいけないと思い、自分が担当する設備がどうなっているかを明らかにすることから始めました。組革研でやったように、担当設備についてわからないことを書き出し、それらを自分で調べ、それでもわからないことは恥を忍んで現場担当者に教えてもらいました。日常業務の合間なので少しずつでしたが、これをやらなければ今までと何も変わらないという思いですすめました。
　１か月後、調べ終わったことを資料として関心を持ってくれた後輩や現場の人たちに回覧してみました。すると「いつも何気なく見ていただけなので参考になった」という声があり、さらに他の部分も明らかにしていこうと思いました。
　「過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる」というキャンパスリーダーの言葉を信じて、さらに仕事を見直していきます。