参加リポート/現場から

「自分で考える」を部下に浸透させたい

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津崎正浩 住友ゴム工業・ダンロップタイヤ営業本部・業務部課長 〔第473回/2013年9月会期参加〕  NO.265

津崎280.jpg 組革研では、まず個で考えることが徹底されていました。リーダーも最小限のことしか教えてくれず初めは腹が立ちましたが、今から思えば自分で考えることの大切さを気づかせてくれたのだと思います。
 それまでの私は、部下に「考えろ」と言いながら、実際にはすぐに答らしきことを言っていました。単なる発表用の作表作業を頼んだり、自分の考えた段取りを紙に書き、その一部分を担当する部下にすすめかたを細かく説明していたのです。
 こうした指示が部下の考える機会を奪っていたのだと気づき、職場に戻って部下とのかかわりかたを変えようと思いました。
 まず、指示をなるべく少なくし、個別に担当と納期を明確にして、一人ひとりが考え、遂行しないと達成できない状況をつくりました。
 あるとき「部署の来年の方針とそれをどう組織全体に浸透させるか」について部下に考えさせました。しかし、1回目のミーティングで彼らが出してきたのは、以前とほとんど同じことや自分の担当内の仕事だけだったりと、さんざんな結果でした。長年やってきた自分のマネジメントの結果だと痛感させられました。しかし、このままでは終われません。
 諦めずに2度、3度とミーティングを重ねるうちに「全体を考えなければ」「誰も教えてくれない」と意識が変わってきたようで、意見が活発に出されるようになりました。また、方針作成の途中経過を他部署の人に説明する部下の姿を見る機会があり、頼もしく思えました。その姿は堂々としており、表情には自信も感じとれました。
 最近では、自分たちが考えすすめている仕事を成功させるため、私が担当していた部署間の調整などでも自ら考えて動く部下が増えてきました。

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