自分のやりかたを疑ったら視野が広がった

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研で「Ｓ－２０」を終えた翌日、その仕組みについて解説を聞くと、自分勝手な思い込みで重要な法則を見落としていたことがわかり、大変悔しい思いをしました。そして職場でも、自分の仕事のすすめかたが本当に最適なのか疑いを持たなくてはいけないと強く感じました。
　職場では施工方法の立案を担当しています。初めて行う工事のやりかたを決めて現場施工者に説明するという仕事です。
　昨年から新入社員が配属され、私が担当している仕事を徐々に任せていくことになりました。新入社員なので仕事にはまだまだ不慣れです。私はやりかたが違うのではないか、書類に不備があるのではないかと思い、事細かに指示や訂正をしていました。また、相談されるとすぐに「こうした方が効率的だ」などとアドバイスしていました。
　しかし、組革研での体験から自分に疑いを持ってみると、私の指示が本当に最適なのか、後輩の方がよく考えているのではないかと思えるようになりました。そしてアドバイスしたくなるのをぐっと抑え、なぜこの方法をとるのか、どうしてそう考えたかを聞くようにしました。
　ある時、後輩が提出した施工要領書に私には無駄だと思える手順が加えられており、なぜそうしたのかたずねてみました。すると、後輩が現場から聞き取りを行い、施工手順によって効率がどう変わるかを検証して作成したのだとわかり、私がこれまで考えもしなかったやりかたで仕事をすすめていたことに驚きました。
　後輩も私からいろいろ質問されるため、しっかりした書類を作成しようと前のめりな姿勢になってきており、さらに他の仕事も任せていきたいと考えています。