参加リポート/現場から

作業者自身の問題にすることで不具合を削減できた

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藤木徳久 日置電機・製造部・生産性向上推進担当課長 〔第453回/2011年5月会期参加〕  NO.261

藤木320.jpg 組革研の「S-20」で、現地調査は互いに相談せず個で行うように言われました。最初は「分担した方が効率的なのに」と不満に思いましたが、やり始めるとチーム全員が必死に調べていました。
 職場ではお客様への不良流出を防ぐ取り組みをすすめています。それでも、包装、出荷時に見つかる不具合は、今年7月には22件もありました。
 不具合に対しては、これまでは私が原因を探り、手順書の訂正や指さし呼称などの解決策を指示していました。しかし、これらの指示は確実には行われず、理由をたずねると「改善している時間がない」「やりきれない」などの答が返ってきました。
 組革研を体験し、私の指示どおりに解決策を実行させるより、部下が問題を自分事として捉えるようにすることが先決だと考えました。
 まず、あれこれと指示するのを止めました。そして、部下たち自身が問題に向き合うようにするため、個で不具合発生時の状況や行動をできるだけ事細かく書き出させました。
 初めのうち、書いてある内容は具体的でなかったり最初から対策が書いてあったりしましたが、状況をありのままに書き出してくるまで口出しせずに辛抱強く待ちました。また、曖昧だったり疑問に感じたところは「ここはどうなの?」と問いかけ、具体的になるまで何度もやりとりを重ねるようにしました。
 そして、それぞれが書いたものをもとにチームで考え実行することで、不具合に対する職場の意識は確実に高まってきたと感じています。包装、出荷時に見つかる不具合も毎月減少し、10月は7件となり、11月はまだ0件を維持しています。

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