現場に素晴らしい発想があると気づいた

「いいな」と思われたら押してください。

　サービスステーション（ガソリンスタンド）を中心にタイヤを卸しています。当社製品の販促イベントを各店舗で展開していただけるよう企画・提案するのですが、これまではお客様の本社窓口と内容を決めていました。
　ある時、販促イベントを行っている店舗にお邪魔しました。さぞ盛り上がっているだろうと期待しましたが、企画どおりの展示になっておらず、オリジナルの販促品も一部が倉庫に眠ったままでした。
　聞いてみると、展示の配置が売場の邪魔になっていたり、販促品が的外れであったり、売場の担当者も趣旨を理解していないなど数多くの原因がありました。
　販促イベントを行っているのは店舗なのに、これまではその現場をあまり意識していませんでした。組革研で体験した「仕事とは対象に貢献すること」とは全く逆のことをやっていたのだと気付きました。
　愕然として、「対象」を捉えるためにまず店舗に通い詰め、状況を徹底的に聞き出しました。
　各店が求めているものをできる限り企画に反映させて本社に提案し、それが通ればまた店舗に戻って確認する。この流れを繰り返してより実状に合った企画を目指すようにしました。
　部下にも同じ流れを徹底し、特に店頭で接客されている人たちの話を聞き取らせています。現場を回っていて、その人たちに素晴らしい発想があると気づいたからです。
　部下に対してはできるだけ口を出さず、個々で最善策を考えさせるようにしており、最近では、お客様の目線での企画づくりをチーム全員で行えるようになってきたと感じています。