上司に頼るのを止め、自分で解決方法を見つけた

「いいな」と思われたら押してください。

　弊社が納入する荷役機器のアフターサービスをしています。部品の見積から納入までを一貫して行いますが、機器は顧客の要望により仕様や構成が異なり、部品は膨大なデータの中から特定しなくてはいけません。
　私は経験が浅く、探し出すのに時間がかかっていました。見積期限に間に合わず、クレームになることも少なくありませんでした。
　一方で私は「これだけ調べれば十分」と自分で勝手に線引きをして、後は上司に聞けばいいと高を括っていました。上司に「納得できるまで調べたのか？」と問いただされても平然としていました。
　組革研初日のこと。課題の納期を守らず目標も達成しませんでした。それでも一生懸命やったつもりでいると「いつもそんないい加減な仕事をしているのか」とリーダーに叱責されました。図星だと思いました。
　その言葉で真剣に取り組むようになり、「Ｓ－２０」の仕組みがわかったときには飛び上がるほどの喜びでした。必死に悩んで考え抜けばきっと答は見つかると感じた瞬間でした。
　職場に戻ると、見積案件ごとに制限時間を設定し、さらに初めの1か月は何があっても上司に聞くまいと決心しました。考え抜いて自分の解決策を見つけようと思ったのです。
　初めのうちは納期に間に合わないこともあり、自分の出した答に不安もありました。しかし、必死で取り組むうちに新しい検索方法が身に付き、見積の精度もスピードも徐々に上がってきたのです。
　以前は誰かが解決してくれると思っていましたが、今は「自分の力で解決してやる」と自信を持って取り組み、上司や客先にもはっきりと自分の考えを伝えられるようになっています。