自分が変わらねば

「いいな」と思われたら押してください。

　私にとって「Ｓ－２０」はとても辛い体験でした。現場で調べているつもりでも対応ばかりを考えて空回りし、その結果何も明らかにできないまま終わりました。そしてキャンパスリーダーの「上司が部下の指示待ちを作っている」という話に、自分のことだとショックを受けました。
　職場では以前から、現場の機材管理について「他のエリアにはみ出して危険だ」と安全担当の指摘を繰り返し受けていました。しかし私は現場を見ずに担当者に事情を聞くこともせず、その度に電話一本で指示を出して済ませていました。
　組革研後、体験した「対象をよく見て調べる」を実践しなければと、現場に足を運んで状況を確認しました。
　これまで機材の量が多いと考えて保管場所を分散させる対処を指示していたのですが、運搬担当が積み忘れを恐れていつの間にか元に戻していることがやっとわかり、根本的対策に着手しました。
　４月より係長になり、部下とのかかわりかたを変えなければと思いました。後任となった部下に組革研で気づいたことについて「みんなが自分で考えて動くようになればいいな」などと話しました。
　部下は「よくわかりますが４５人の部下全員に浸透させるのは無理ですね。それは理想です」との返答でした。しかし私はその理想に向けて一緒に、少しずつでも変えていこうと話しました。
　もっとみんなの「人間力」を引き出したい。そんな思いを少しは受け止めてくれたのだと思います。これをきっかけに、部下は自分なりに考え行動するようになりました。
　先に進むためには、私自身が変わらなければと思っています。