教わるだけじゃダメだ。自分で･･････。

「いいな」と思われたら押してください。

　海外メーカーのタイヤ設計を任されました。
　試作品を工場で作ってもらうためには仕様書が必要です。そのための検討書を作成して上司の許可を得なければなりませんが、上司のダメ出しによって、一から作り直すことが度々あり、納期ギリギリで工場に仕様書を届けることが当たりまえになっていました。どうすればよいか。先輩に教えてもらっても結局はよくわかりせん。
　「新入社員参加」の「組革研」での体験を思い出し、これじゃダメだ、自分で調べることが第一だと気づいたのです。それからは人に聞かず、技術書や社内標準書を読み込んでいるうちに、だんだんと勘所が掴めるようになり、それに伴って上司のダメ出しも減ってきました。
　多少の余裕が出てくると、１案件また１案件と担当案件が増えてゆき、さらに設計以外の仕事も次々に入ってきて、どこから手を付けていいのかわからなくなってしまい、試作品の仕様書は、納期ギリギリの工場始業時間まぎわに届けることが多くなってしまいました。
　上司や先輩は、見ているだけで手を差し伸べてはくれません。すがる思いで先輩に教えてくださいと懇願し、データの見方、まとめ方を教えてもらいました。それによって私の間違えの原因、やり方など、いくつものことに気づき、さっそく教わったものをベースにアレンジを加え、ようやく自分流の進め方が出来てきました。
　徐々に成果が表れ出し、試作品仕様書作成は、納期ギリギリまでかかっていたものが、前倒しできるようになってきたのです。
　それでも未だに上司のダメ出しが続いています。私の仕事の精度を上げていかなければ･･････。技術書、標準書、関連書籍を読み漁る毎日です。