参加リポート/現場から

けんか腰で迫ったり、腹をわって話したり

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佐賀尚人 53歳 マツダ 商品本部 副本部長 〔第487回/2015年6月会期参加〕 NO.1808 

 新車開発のプロジェクトリーダーを任されて3年半が経ちました。私の役割は、企画、開発から販売に至るまでの部署をとりまとめ、それぞれが持ち場で力を発揮できるようにすることです。
 仕事のすすめ方を標準化したものを「プロセス」と呼び、それは部門ごとに違い、それに基づいて動いています。しかし、長年見直していないため、世の中のスピードに合わず、各部はそれを指摘しても慣れ親しんできた「プ ロセス」をなかなか変えようとはしません。
 例えば「どうしてこの日程を短縮できないのか」と聞くと、そのメンバーは「部門の『プロセス』だから無理です」の答えしかないのです。
 新車を作るプロジェクトは、各部門の「プロセス」との闘い、この「プロセス」を調整したり、壊したりするのが私の仕事です。
 週1度の部門代表者会議の主なテーマは納期のスピード問題。「〇〇開発の日程を短くしよう」と意見が一致しても、各部門の立場に立った途端「我が部門では目いっぱいなので・・・・・・」と他人事になってしまうのです。
 我慢できず「〇〇日までに仕上げる」とトップダウンしたことがあります。部門代表は仕方なく持ち帰りますが、納期遅れが発生すると、「最初から無茶苦茶な指示だ」などと言い訳材料にされるだけで、何も変わりません。
 部門代表に「どうやったら納期短縮できるか」の案を出させてみました。それらを見るとやはり旧態依然。問うてみると、またまた「部の『プロセス』 なのでどんなに急いでも3日は・・・・・・」。「本当に3日間かかるのか」とけんか腰で迫ることもあり、時には腹をわって話すこともありで、やっと本気で考えたなと思われる案に至る始末。中には私が思っていた以上のものもありますが、この闘いはずっと続くのか・・・・・・?

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
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