Ａ君に任せてみたら、お客様に喜ばれた

「いいな」と思われたら押してください。

　「組革研」参加後に長年所属していた設計部門に戻ってきました。ここは①商談用の図面、②商談成立後の製造用の図面を作成しています。
　部下はベテラン１名と若手２名。私とベテランで①を作り、②は若手に任せていました。若手には、私がポイントや注意点を細々と説明するのですが、度々聞きに来ます。答えると「前もって説明してくださいよ。二度手間になります」などの愚痴。「すべて教えるのが私の仕事ではない」と言いながらも同じことの繰り返しです。ここから抜け出さねばと、①②共に若手に任せてみようと決断しました。
　営業担当からの図面作成依頼に「若手に任せる」と言うと「大丈夫なんですか？」と不安げでしたが、何とか説得できました。
　そうしているうちに、顧客から大きな案件の引合いがあり、営業から、商談にはどうしても私に同行して欲しいとの依頼。これはいいチャンスだと思い、私の代わりにＡ君をと応えたのですが、何とか私の同行をと譲ってくれません。それでも私は、Ａ君でと押し通してしまいました。
　商談から戻ったＡ君の報告では、受注できそうだとのこと。念のため、同行の営業担当に電話すると、お客様からは「いい提案をしてくれた。これからもお願いしたい」と言われたと喜んでいました。
　その後、この案件の製造過程でのトラブルが続きましたが、すべてＡ君が対応。お客様からも「いいものができた、ありがとう」との言葉を賜ったのでした。Ａ君は「○○が大変でしたよ」と言いながら、その顔は自信に満ちています。Ａ君指名の電話が増えてきています。
　次はもう一人の若手にも経験させようとその機会を虎視眈々と窺っているところです。