参加リポート/現場から

以前は他人事だった部下が・・・・・・

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波多野和久様 49歳 マツダE&T 主幹(マツダ 車両開発本部 出向中) 〔第487回/2015年6月会期「リーダー参加」〕 NO.1801

1139hatanoHP.jpg 「組革研」での「リーダー体験」から戻り、「やり方の指示はいっさい止める」と宣言、四苦八苦しながらもやり続けていると、メンバーたちの顔が次第に明るくなってくるかのようです。それを見るにつけ、やっと「ロボット症」から抜け出すスタートラインに立てたなと実感していました。
 ところが1年、2年と経つうちに、手戻りや納期遅れが目につくようになり、いつの間にか、チーム全体が元の状態に戻ってしまったかのような感じになっていたのです。
 なぜか? 思いつくままに状況を書き出してみました。メンバーに対して考えを聞くことが減った、納期遅れの言い訳をされると仕事量が多いことを心配して、仕方ない、わかったと許してしまっている。チームリーダーに対しては課題の進捗状況を聞くとすぐにやり方の指示をしている。そんな私自身の状態、元に戻っていたのは自分だったのです。
 「三逆リーダー図」を机に貼り付けました。部下の「どうしたらいいですか」に机のそれを見ながら一呼吸、「だからどうしたの」と。自分で宣言した期限を厳守するよう求め「納期が迫っているのでサインを」と来ても内容が不十分であれば認めない。納期が遅れれば他部署やサプライヤーへのお詫びは本人に行かせ、苦情を言われて帰ってくることにもなりました。
 こうしたことを繰り返していくうちに、少しずつ変化が生まれ、よく考え抜いたアウトプットを出すようになってきたのです。多少の納期遅れはまだありますが、手戻りは確実に減っています。自信を持ってアウトプットの承認を求めてくるようにもなり、質問をすると以前は他人事のような反応でしたが、最近では「それは〇〇です」と確信をもって言い切っています。
 これからと言うタイミングで私自身は、他部門への異動です。

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脱・「三逆リーダー」
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