参加リポート/現場から

主体性を奪っていた
――部下を仕事の主人公に(前編)

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井上靖浩 45歳 三井E&Sマシナリー 産業機械事業部 設計部 主管 〔第523回/2019年11月会期参加〕  NO.1758

 「組革研」での「職場で困っている問題」についてチームで議論でのことです。
 私は「部下に仕事を頼むとき、予めやり方を教えています。するとだいたいが問題なく仕事をこなしてくれます。ところが、指示しないと動かない。それが不満なんです」と話しました。すると、てっきり周りから賛同の声があがるかと思いきや、「部下が困らないよう先回りして教えるのは、自分が嫌われたくないだけじゃないの」と、予想だにしない指摘をされたのです。
 職場に戻った直後、自部署で設計・製作した制御ソフトが後工程で不具合を起こした問題の会議に出席したときのことです。
 部下たちは、「後工程に渡した後は、受け取った部署の責任ではないか」「管理が不適切だったのでは」などの他人事の発言ばかり。
 私はつい、「今回の件は製品の品質低下を示す我われの問題だ」と厳しく言いました。そんなことを言われるとは思っていなかったのか、納得できない表情や考えこむ様子など様々な反応。私は、部下が自分事として考えて欲しいと思い、細かい指示は出さず口をつぐんでいましたが、その場は何も進展しないまま会議は終わりました。
 悶々とした気持ちで次の会議に出てみると、部下たちは「私たち設計の問題だ」「設計が責任を持たなければ」など、自分たちが「主人公」として向き合っているかのような提案がいくつも出てきたのです。私の考えと異なる部分があっても黙って聞いていました。
 そのとき、これまで私がやっていた「教える」は主体性を奪うことになるのだと改めて実感したのです。キャンパスリーダーの「部下の考える機会を奪っている」という言葉が腑に落ちました。(11日に続く)

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