参加リポート/現場から

自分と部下の人生を台無しにするところだった

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井上靖生 60歳 マツダ 商品本部 商品開発企画部 プロジェクトマネージャー 〔第519回/2019年6月会期参加〕  NO.1744

 定年2か月まえに参加した「組革研」、「対象」と言われてもどうしたらいいかわからない。私の引き出しには過去の経験から思いつく対策しかありません。凝り固まった自分をいやというほど思い知らされた体験でした。
 その頃職場で私が悩んでいたのは、二人の部下のモチベーションアップでした。私のチームは海外工場で生産される複数車種の責任部門として、国内の開発や生産、購買部門の活動状況を踏まえた上で、海外工場と調整しながら、導入のタイミングや準備日程をすすめています。
 業務のほとんどは海外や他部門の動きに左右され、自ら決めることはできません。その状況が彼らの受け身姿勢にもつながっていました。加えて一人は再雇用、もう一人も数年で定年です。永年取り組んできた仕事の多くはパターン化され、稀に処理したことのない案件になると及び腰となり、なかなか手を出してくれないことが悩みでした。
 しかし、それはとんでもない思い違いでした。受け身だったのはむしろ自分だと「組革研」で気づかされたのです。彼らの受け身はリーダーである私が作り出したもの、やがて定年後に平社員になる身で、責任の持てない先のことまで差し出がましいことは言えないと私が遠慮していたからです。
 最後の最後までリーダーとして、やらねばならない仕事を彼らにやり切らせる、そう決めました。それ以降、新たな業務への抵抗を彼らが示しても私は引き下がらず、時にはその説得に議論が白熱した末、彼らがしぶしぶ引き受けるようになりました。それがくり返されていくうちに少しずつ、彼らが作っていた敷居も低くなってきているように感じています。
 変化を怖れる自分たちと今も闘っています。1年まえの「組革研」で気づかなければ、自分だけでなく部下の人生も台無しにするところでした。

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