危機感の無さと闘っていく

「いいな」と思われたら押してください。

　真剣にやっていないと、何度もリーダーに指摘されました。一瞬なにくそと思い、その直後は真面目に取り組みましたが、どこかで私は冷めていたのです。これも研修独特の追い込みかたの一つという思いが消えませんでした。
　ところがそんな私のいい加減さは、下期「Ｓ－２０」でゴールできなかったという結果に現れてしまったのです。自分の甘えを思い知らされました。こんな思いは二度としたくないと思い、職場に戻りました。
　「組革研」の参加まえ、工場長と兼務して営業のトップとしても、この工場で生産する製品の生産損益と販売予算の責任を担うことになりました。
　しかし現状はかなり厳しく、販売実績は予算を下回っています。本来なら成績を取り返すべく営業担当者は新規顧客獲得に向け必死に動き回らなければいけません。ところが彼らの動きは変わらず、１週間の営業活動で受注や見積依頼が獲れなくても、平気で机に座り仕事を待ち続けているのです。
　単なるサボり、「組革研」で痛感した甘え体質と危機感の無さが、私だけでなく職場全体に蔓延しているのです。どうしたらこれを打ち破れるか。私が始めたのは、前週の営業活動で得た新規の引合い情報を明らかにし、担当者一人ひとりがどう動いたかどう動くかを考えさせるミーティングでした。
　しかし、なかなか思うようにいかずに悩んでいます。「販売実績が予算より下がっている状態」をテーマにして個々で書き出させたのですが、対策ばかり書いてしまい状況がありありとしません。「訪問頻度が減ったので増やす」に対して「なぜ減ったの？」と質問すると、「外出する時間が取れないから」、「なんで？」……、そういうやり取りが続いています。
　今こそ踏ん張りどころです。職場の実態や問題を明らかにして、私たちの体質である危機感の無さと闘っていきます。