参加リポート/現場から

本当にそうなのか?
――「対象に迫る」を曲げない!・前編(全2回)

投票する

「いいな」と思われたら押してください。

村松優太 28歳 横浜ゴム タイヤ生産企画部 〔第502回/2017年4月会期「新入社員参加」〕  NO.1705

 入社後1年半。研修期間がようやく終わり、本配属されてから2週間も経たないうちに、「北米へ飛んでくれ」といきなり命じられました。ミシシッピ州にある弊社のタイヤ工場の立ち上げ支援がミッションです。
 工場のラインはすでに稼働していましたが、トラブルが多発していました。現地従業員と協力してその問題を解決してこいと送り込まれたのです。配属まえの約1年間のほとんどは設計を担当していたので、工場現場のことなど何もわかりません。不安でした。しかし、それ以上にこの仕事を任せられたことが嬉しく、モチベーションだけは高かった。それ以降、1年の3分の2はアメリカに滞在するという生活を今日まで続けています。
 文化も仕事への価値観も日本とは異なる面が多い。「いったい、何をどうすりゃいいんだ」と最初の頃は困惑していましたが、今ふり返ってみると全然辛くはありませんでした。毎日が新鮮な出来事や出会いの連続で、今日まであっという間に過ぎてしまったという感じがしています。
 その原動力は何だったのか。思い浮かぶのは、「組革研」での「本当にそうなのか?」というリーダーからのひと言。たぶんこう、こうだったはずで済ませようとしていた私でしたが、この言葉をきっかけに改めて現場を調べ直してみると、ろくに現場を調べないまま出した結論が、いい加減で自分勝手な思い込みだったとわかったのです。
 設計業務をしていた職場の研修でも、データから推測した仮説と実際に現場に行って見た結果が大きく違っていたことがありました。トラブルの原因を追究していた際も、机上で結論を出そうとしていたのです。
 研修中の失敗経験がまったく生かされていない。「組革研」後、「見なきゃわからない」が私の口癖になりました。(明日に続く)

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
新着 記事・お知らせ
  • 2022.11.15        

    日本人の「人間力」を薄っぺらにしてきた幾年
          ――...

  • 2022.06.28        

    「心の報酬」ぞ、如何に
     ――「新資本主義」に問う(2)...

  • 2022.06.02        

    「道具力」の再構築に終わってしまわないか
     ――「新資本主義」に問う(1)...

  • 2022.05.31        

    組織革新研究会の7月会期での感染症対策...

  • 2021.12.02        

    『あなたの会社はなぜ「メンタル不調」者を量産してるの』発刊記念講演会が開催されま...

  • 組革研アーカイブ
パンフレット・発行物のご案内
  • 対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの

    著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社


  • 脱「三逆リーダー」

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 「個全システム」によるミーティング革新

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 不感症体質に挑む「人間力」全員経営

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 経営の創造

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 第3の組織論

    小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力をフリーズさせているものの正体

    藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力―そこにどう火を点けるか

    藤田 英夫 (著) NTT出版


  • 人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの

    藤田 英夫 (著) PHP研究所


  • 「状況」が人を動かす―管理からリードへ

    藤田 英夫 (著) 毎日新聞社


ページの先頭へ

組織革新研究会について

組織革新研究会の5日間