参加リポート/現場から

「自分ばなれ」と闘って

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中嶋祐里 横浜ゴム 加硫・加工技術開発室 〔第517回/2019年2月会期「新入社員参加」〕  NO.1698

 「組革研」で最も印象に残っているのは「自分ばなれ」です。技術系の大学院出身で、実験をくり返していたこともあり、他の人よりも「対象」をありのまま見ることができると思っていましたが、すすめてみると、自分の意見や思いが挟まれ、自分に都合よく見てしまうことに気づかされたのです。しかもまったく意識していないのに。
 「対象」を観る力をつけようと、職場に戻ってすぐ、「組革研」で体験した「わからないことを書き出す」ことを始めました。それは直後に始まった工場研修で、自分で調査して対策を出すという課題に取り組む際にとても役に立ちました。三重県にある寮で、当時は遊び相手がいなかったこともあり、休みの日でもその書き出しに取り組むほど夢中でした。
 今の私の課題は、できるだけ多くの仮説を立てること。一つの仮説だけですすめてしまったら、それが崩れた途端に開発がストップしてしまう。そういう怖さがどんどん増してきたからです。でも、まだまだ。せいぜい二つというのが現状です。その課題を克服するためにも「組革研」後に始めたもう一つ、他の人の話しを聞いたら必ず一つは質問すること、そしてその内容をしっかりメモすることを続けています。
 逆に恐れているのは、勝手に判断して、方針からずれているのに自分で気づかないまますすめてしまうことです。周りの先輩を掴まえては、悩んだ末に出した考えや仮説を聞いてもらっています。
 新人の私でもミーティングで率直な意見を求められ、それが言える雰囲気がこの職場にはあります。私も疑問を抱くと抑えることなく、時には先輩の提案案件に対しても、「それってやるべきなんですか?」と必要性から問うような質問ができるようになりました。

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